3Gガラケーが2017年で生産終了したことで、大手3キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)で機種変更しようにも、スマホかガラホ(ガラケー型のAndroid)しか選択肢が無くなりました。
スマホでもガラホでもLINEが使えたりと3Gガラケーより機能面で遥かに便利なのですが、何と言っても月額料金が高いんですよね。
特にガラホはガラケーのような見た目に反して「ダブル定額プラン」などで少しでもデータ通信を行うと一気に料金が上がってしまいます…
そんな問題からこんな事を思いつきました。
「ガラホ(4Gケータイ)も格安SIMに持ち込んで使えるのでは?」
格安SIMについては聞いたことのある方も多いと思いますが、平均で月額2,000円前後でスマホが使える携帯会社です。
今回ドコモ購入のガラホ(4Gケータイ)の人気機種『AQUOSケータイ(SH-01J)』を格安SIM(ワイモバイル)で使えるか試してみました♪
安いソフトバンク=ワイモバイル♪
ガラホ(4Gケータイ)も格安SIMで使えたらかなりの料金節約に♪
今までの3Gガラケー(フィーチャーフォン)が生産終了したことで、現在ドコモauソフトバンクでは3Gケータイは販売を終了しており、機種変更先はスマホかガラホ(4G携帯)しかありません。
大手キャリア(ドコモauソフトバンク)のガラホ(4Gケータイ)は安くない!
他のページでも解説している通り、ガラホ(4Gケータイ)は見た目こそガラケーの形ですが、中身はAndroidなので料金は以下のようにスマホと同じように割高です↓
大手3キャリア | 月額料金の目安 |
スマホ | 7,000~10,000円/月 |
ガラホ(4Gケータイ) | 2,500~6,000円/月 |
ガラケー(3Gケータイ) | 2,000~3,000円/月 |
特に大手3キャリアではガラホ(4Gケータイ)の料金プランに「ダブル定額」を採用している点には要注意です。
『ダブル定額』とは以下のようにデータ通信を使わなければ月額3,000円弱で最低維持が出来るものの、少しでもデータ通信を行うと一気に料金が上がってしまうシステムです↓(以下はドコモの「ケータイパック」)
ガラホ(4Gケータイ)は3Gケータイに比べてLINEや地図アプリ、ウェブ検索などデータ通信を利用するサービスが豊富なので、少しでも使えば直ぐにダブル定額の上限の金額まで上がってしまうのです。
格安SIMでガラホが使えればここまで月額料金を抑えられる!
対してここ最近では名前を聞かない日はない”格安SIM”ですが、SIMカードだけ契約してスマホに差せば月額2,000~3,000円と3Gガラケー時代と同じくらいの料金帯で利用可能です↓
携帯会社 | 月額料金の目安 |
大手3キャリアのスマホ代平均 | 7,876円/月 |
格安SIMのスマホ代平均 | 2,957円/月 |
参考:現在支払っているスマートフォンの平均月額料金 | MMD研究所
「通信速度こそ多少の差はあるものの、同じ回線をここまで安く使えるならいいよね」という事で、格安SIMへ乗り換える人が増加しているのも納得の料金差です。
しかしここで
「大手キャリアで買ったスマホが格安SIMでここまで安く使えるなら、大手キャリアで買ったガラホも格安SIMで安く使えるのでは?」
と考えました。
ガラホならスマホ程データ通信量も必要としないですし、格安SIMで使えるなら月1,000円くらいのプランで充分使えるでしょうし。
という事で今回は格安SIMのワイモバイル(正確には違いますが)で、ドコモで購入した人気のガラホ『AQUOSケータイ SH-01J』が使えるのかを試してみました。(ここから本編)
ワイモバイル等の格安SIMではガラホ(4G携帯)の動作確認までは記載がない
格安SIMでSIMカードを契約してスマホに差せばどの機種でも使えるという訳ではなく、機種と格安SIMとの相性があります。
格安SIMでは各社とも自社で利用可能な機種を調査し、その結果を公式ページに「動作確認済の端末一覧」として公開しています。例えばワイモバイルなら以下のページです↓
参考:他社が販売する携帯電話をワイモバイルで利用する | Y!mobile
上記ではワイモバイルで動作が確認された機種の情報がズラッと記載されているのですが、どこを見てもガラホ機種の動作実績が記載されていませんね…
別ページでも解説しているのですが、ワイモバイルへ「ガラホが使えるか」を問い合わせて見た所「動作実績がないのでやるなら自己責任でお願いします」との事でした。
ドコモの人気ガラホ『AQUOSケータイ』を格安SIM(Y!mobile)で使ってみた
という事で自己責任で人柱になってみました。
ドコモのガラホの中でも人気の機種『AQUOSケータイ(SH-01J)』を準備して、ワイモバイルのSIMカードだけ契約し、SIMカードを差して使えるか試してみました。
事前準備としてガラホのキャリアSIMロックを解除しよう
その前の事前準備として、ガラホのSIMロックを解除する必要があります。
「SIMロックって何?」というのはここでは割愛しますが、格安SIMでスマホやガラホを使う際にはSIMロック解除が必要になります。(同一回線の格安SIMなら必要ないケースもありますが)
以下のページで中古で購入したガラホをドコモオンラインでSIMロック解除した際の手順や条件などを説明しているので、ガラホのSIM解除をする場合には参考にどうぞ↓
最終的にSIMロック解除後にドコモから発行される15桁の解除コードがこの後必要になります。
次にワイモバイル(格安SIM)のSIMカードだけを契約
ワイモバイルと言えばソフトバンクグループの会社で、テレビCMや広告でもバンバン宣伝しているのでご存知の方も多いと思います。
大手3キャリアでは契約時にスマホをセット購入するのが一般的だともいますが、ワイモバイルを含む格安SIMでは「SIMカードだけを契約して自分のスマホに差す(スマホはセット購入しない)」というユーザーの方が多いです。
私も2年以上前にソフトバンクからワイモバイルに乗り換えたのですが、ソフトバンクで買ったiPhoneに、ワイモバイルでSIMカードだけを契約して差して2年以上使っています。
そのiPhoneに差して使っているワイモバイルのSIMカードを、今回SIMロックを解除したドコモのガラホに差して実験するという訳です。
ちなみにワイモバイルの料金などは以下のページで解説していますが、自分はプランS(月3G+10分かけ放題が使える)で月額1,980円程で利用しています。ガラケーより安いですね♪
ガラホにワイモバイルのSIMカードを差してみた『具体的な手順』
前説明がかなり長くなりましたが、ここまでで準備が整ったので実際にワイモバイルのSIMカードをドコモのガラホ(AQUOSケータイ)にセットして使えるか確認してみました。
まずはAQUOSケータイの電源を切り、裏のカバーを開けてバッテリーを取り外し、SIMカードを差すスロットにワイモバイルのSIMカードをセットします↓
そのままバッテリーとカバーを戻してガラホの電源を入れます。
すると、ドコモでSIMロック解除時に発行された15桁の「SIMロック解除コード」の入力を求められるので入力します↓
これでドコモのSIMロックの解除が完全に完了しました!
続いてワイモバイルのネットワークを使う初期設定『APN設定』を行います。
ドコモのAQUOSケータイSH-01Jの場合には「設定」>「ネットワーク」>「ネットワーク設定」>「モバイルネットワーク設定」から「アクセスポイント名」へ進みます↓
「新しいAPN」から、ワイモバイルのデータ通信先の情報を入力してアクセスポイントを作成します。
と言っても「ワイモバイルのAPN設定ページ」に記載されている情報をそのまま入力するだけです。
各項目の意味はよく分かりませんが、そのまま入力が終わったら「保存」します。
最後に「アクセスポイント名」の下の「通信事業者」から通信事業者を選びます↓
ワイモバイルはソフトバンク回線なので「ソフトバンク」を選びます。というか他はForbidden(禁止)になっているので選べませんが…
これでガラホ上部に記載されている通信バーのマークが4Gで通信できるように変わりましたね。
これで普通にネットに接続できますし、LINEやアプリ各種もワイモバイルで使えるようになりました♪
まだまだガラケーユーザーやガラホユーザーは多いと思いますが、中には「大手3キャリアで月額料金が結構掛かる」という人もいると思います。
ガラホは格安SIMでも使える事が分かったので、大手キャリアから乗り換えて節約するのもいい選択かもしれませんね。(1GBの音声SIMくらいなら月額1,000円で使えたりしますし)
この情報が誰かの役に立てば幸いです。
安いソフトバンク=ワイモバイル♪