ドコモでは2019年5月末を以て、スマホの端末割引「端末購入サポート」を終了しています。
総務省の推し進める「分離プラン」によって”過度の端末割引”が出来なくなっており、2019年6月には「端末割引の上限は2万円まで」という新制度案も公表されました。
今後はスマホの端末代の割引は以前に比べて減るので、何万円もするスマホへ機種変更する際の負担額が大きくなると思われます。
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ドコモ「端末購入サポート」「docomo with」終了…今後は端末割引は2万円までに?
ドコモでスマホへ機種変更した際に端末代金を大幅に割引してくれた「端末購入サポート」と「docomo with」ですが、なんと2019年5月31日をもって新規申込を終了しています↓
<「端末購入サポート」の新規申込み受付終了について>
「端末購入サポート」は2019年5月31日をもって、新規受付を終了させていただきました。
<「docomo with」の新規申込み受付終了について>
「docomo with」は、 2019年5月31日(金曜)をもって新規申込み受付を終了いたしました。
現在、docomo withをご利用中の方は、2019年6月1日(土曜)以降も、引き続き、割引を継続いたします。
但し、適用条件を満たさなくなった場合、割引適用は終了となります。
近年では端末価格が10万円を超える高額な最新iPhoneにも手が届くのは、この「大幅な端末割引」があったからと言えますが、これが無くなってしまうのは非常に残念です。
当然ではありますが、「大幅な割引が受けられるうちに」と5月末には駆け込みでの機種変更が多かったようです。
今後は総務省主導の「分離プラン」義務化で端末割引の上限が2万円までに
総務省は以前から「分離プラン」を推し進めており、「契約継続を前提とする端末割引」や「端末購入を条件とした通信料金の割引」を禁止していく方針を、電気通信事業法の改正で義務化されます。
簡単に言うと「分離プラン」とは
「長期契約したらスマホ大幅に割引するよ」
「この機種買ったら通信料金割引するよ」
と、「端末代金」と「通信料金」を分離する方針ですね。
今までドコモなど大手3キャリアで行われていた、2年契約を前提とした「端末購入サポート」による大幅な端末割引も、総務省の分離プランによってできなくなってしまった訳です。
具体的な新制度案「端末割引2万円まで」「違約金は1,000円まで」「継続割引の禁止」
これを受けてドコモは2019年5月に「上限付きの端末割引(3万円まで)にします」と方針を発表したのですが、その後6月に総務省が「端末割引の上限を更に少ない2万円以下、2年契約の解除料を1000円以下」に定める新制度案を公表しました↓
参考:モバイル市場の競争促進に向けた制度整備(案) | 総務省
これによって「解約違約金1000円」「端末代の割引上限2万円」がほぼ確定しています。
また総務省の制度案には「通信契約の継続を条件とするものは一律禁止」となっており、今後は2年契約による割引や特典などもできないみたいですね。
端末割引2万円ってどんなもの?今までのドコモの端末割引との割引額の比較
ちなみにドコモで機種変更する際に、端末代金に興味がない人は、今までの「端末購入サポート」や「docomo with」でどのくらい割引されていたかご存じないかもしれませんね。
「月々サポート」の例:iPhoneXR(64GB)の端末割引
例えば2018年秋に発売されたiPhoneXRに以前機種変更した場合では、以下のように「月々サポート」で24か月間端末割引が適用されていました↓
iPhoneXR(64GB)端末代金 | 4,104円/月×24か月 |
月々サポート(24回) | -2,457円/月×24か月 |
シンプルプラン(スマホ) | 1,058円/月 |
(2年間の定期契約有り) | |
ベーシックパック(〜5GBまで/ステップ3) | 5,400円/月 |
インターネット接続サービス | 324円/月 |
合計月額料金 | (1~13か月目):8,429円/月 ・14~24か月目:8,429円/月 ・25か月目~:6,782円/月 |
iPhoneXR(64GB)の端末代金が98,496円するのに対して、月々サポートで24か月かけて合計58,968円も割引されていますね。(その分プラン料金が高いですが…)
単純に端末代の割引率でみると、なんと驚異の約60%もの割引になっています。
「docomo with」の例:iPhoneXR(64GB)の端末割引
docomo withの場合は対象端末だったiPhone6sで過去の割引額を見てみると、以下のようになります↓
iPhone6s(32GB)端末代金 | 1,782円/月×24か月 |
月々サポート(24回) | -1,620円/月×24か月 |
シンプルプラン(スマホ) | 1,058円/月 |
(2年間の定期契約有り) | |
ベーシックパック(〜5GBまで/ステップ3) | 5,400円/月 |
インターネット接続サービス | 324円/月 |
合計月額料金 | (1~13か月目):6,944円/月 ・14~24か月目:6,944円/月 ・25か月目~:5,162円/月 |
docomo withは比較的昔の機種が割引対象機種になっていたと思いますが、iPhone6sの場合は端末代金42,768円に対してdocomo withの割引総額が38,880円となっているので、こちらはほぼ端末代金全額に近い約91%が割引されているという事に。
特に高額な最新iPhoneなどは、近年10万円近い高額になる事も多く、ドコモの大幅な端末割引ありきの機種変更などの端末購入が多かったのではないでしょうか。
今後はどうなる?代わりのドコモの端末割引「スマホおかえしプログラム」
ドコモを含む通信会社は総務省の規制によって大幅な端末割引が禁止(上限2万円まで)されたので、今後は高額なスマホを販売するには、購入者側に安く見せる工夫をするしかないですね。
「端末購入サポート」「docomo with」の代わりに導入された「スマホおかえしプログラム」
ドコモでは前記の通り、2019年5月末に「端末購入サポート」と「docomo with」という2大端末割引を終了しましたが、代わりに2019年6月より「スマホおかえしプログラム」をスタートしています。
このプログラムに加入するとスマホを購入するのではなくレンタルするという概念に近く、36回分割で購入すると、24回支払後はスマホを返却する事で残り最大12ヶ月分のスマホ代のローンを免除できるというものです。
一見24回支払った直後に返却すれば12ヶ月分の端末代=つまり3分の1だけ安く購入できるという見方をしがちですが、スマホを購入したのではなく借りたので残りませんし、返却時に故障していたらその分の修理費なども請求されるので、以前の端末割引のようにシンプルに安くなるという類のものではありません。
「スマホおかえしプログラム」同じようなプログラムをauやソフトバンクでも行っていますが、ユーザーにとって”おトク”かというと、過去の端末割引と比べると微妙と言わざるを得ません、
特に2018年秋のiPhoneXSやXRの発売時には、高額な最新iPhoneの売れ行きが微妙だったことから、最新iPhoneブームも以前ほどの勢いがなくなっている事が分かります。
スマホを購入するユーザー側も今後はAppleブランドの高額最新iPhoneよりも、中古市場やAndroidに向いていくのではないでしょうか。
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