3G回線も2022年にサービス終了と3Gガラケーが使える期間も残り数年となりました。
現在まだ3Gガラケーを使っているならば、契約しているドコモやau、ソフトバンクからスマホへ機種変更を促すクーポンなどの通知が届いているかもしれません。
ガラケーユーザーにとってスマホへ機種変更するのは「操作を覚えなければいけない」「携帯料金が高くなりそう」など不安や面倒が多いと思います。
今回は特に4Gガラケー(ガラホ)へ機種変更する際に、『ダブル定額』などの二段階定額プランに加入できますが、二段階定額はインターネットやLINE、アプリなど少しでもデータ通信を使うと一気に携帯料金が上がってしまうので注意が必要です。
ドコモauソフトバンク+ワイモバイルのガラケー向けダブル定額プラン
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社に加えてソフトバンクグループの『ワイモバイル』の計4社では、4Gケータイ向けのプランとして、以下の二段階定額プランを提供しています↓
携帯会社 | 二段階定額プラン | プラン料金 |
ドコモ | ケータイパック | 300円~4,200円 |
au | ダブル定額 | 500円~4,200円 |
ソフトバンク | データ定額S | 0円~4,200円 |
ワイモバイル | パケット定額 | 0円~4,500円 |
かなり掛かる料金の幅が大きいですね。
いずれの二段階定額プランも、月にデータ通信を全く利用しなければ、データ部分の料金は0円(ドコモは300円、auは200円)しかかからずリーズナブルなのですが、ある通信量を境に使った分だけ一気に料金が上がるシステムになっています。
以下は各社の二段階定額の料金の推移図です↓
ドコモの『ケータイパック』
auの『ダブル定額』
ソフトバンクの『データ定額S』
ワイモバイルの『パケット定額サービス』
(そもそもワイモバイルとソフトバンクはダブル定額ですらないですが…)
上限までいくとケータイとは思えない料金になってしまうものの「私はそんなにケータイ使わないから大丈夫でしょ」と思うかもしれません。
安いのは月10MBまで!100MBで料金上限に達するので注意
例えばこれらの二段階定額プランをつかっていて月10MB、30MB、50MB、100MB利用時の各社のデータプランだけでの料金は以下です↓
携帯会社 | 月10MB利用時 | 月30MB | 月50MB | 月100MB |
ドコモ『ケータイパック』 | 300円 | 914円 | 1,529円 | 3,065円 |
au『ダブル定額』 | 500円 | 910円 | 1,319円 | 2,343円 |
SoftBank『データ定額S』 | 410円 | 1,229円 | 2,048円 | 4,096円 |
Y!mobile『パケット定額』 | 410円 | 1,229円 | 2,048円 | 4,096円 |
それにしても高いです。
二段階定額の1段目の安い料金で使えるのは4社とも月10MBまでで、それ以降は急激に料金が上がっていき、月100MBでほぼ上限の金額に達します。
格安SIMなら1GBで数百円なのに、ケータイプランは0.1GBで数千円かかる
これが他に比べてどれくらい高いのかもみてみましょう。
格安SIMのデータ容量の相場では月1GBで数百円程度なのに対して、その10分の1の容量である100MB(約0.1GB)で数千円もするのですからどれだけ相場とかけ離れた割高プランか分かると思います。
格安SIMのデータ容量単価:1GBで数百円
キャリア二段階定額のデータ容量単価:0.1GB(約100MB)で数千円
ここまでで何が言いたいかと言うと月に少しでもデータ通信を使うなら割高プランになるいう事に注意してほしいという事です。
本当に通話とメールが月数通程度しか利用しない人以外は、料金が高くなるのでケータイでこれらの二段階定額はお勧めできません。
特に現在キャリアで販売しているケータイは全てガラホ(4GLTEケータイ)となっており、ケータイの形をしたAndroid端末なので、3Gケータイよりもデータ通信量が多く消費される点に注意する必要があります。
【補足】どれくらい使えば月10MBになる?
使う通信量をMB(メガバイト)とか言われてもピンとこない方もいるかもしれませんので具体例を見てみましょう。
例えば二段階定額でギリギリ安く使えるボーダーラインの月10MBを超える目安は大体こんな感じになります↓
1段階目のボーダーラインの月10MBの目安
用途 | 1ヶ月で | 1日当たり |
メールの送受信 (1通あたり500KB計算) |
約21通 | 約2通 |
ホームページの閲覧 (1ページあたり300KB) |
約35ページ | 1日3~4ページ |
動画の視聴 (1分あたり4MB) |
約2分42秒 | 1日約16秒 |
音楽のダウンロード (1曲あたり4MB) |
約2.5曲 | 4日で曲ダウンロード |
ちなみに上記は「それだけを使い続けた場合の目安」となっており、実際には全用途の合計で料金計算されるため、もっと少ないと思った方がいいでしょう。
特に各種ダウンロードや地図アプリの利用時、LINEなどで写真の送受信などで直ぐに10MBを超えてしまいます。
最近のiPhoneなどの写真は1枚で2MB前後くらいの容量があるので、LINEで月に写真を5枚送るか受けるだけでボーダーラインを超えてしまいますね。
キャリアのケータイだと軽量定額プランにしても高い…
ドコモauソフトバンクには前記の「二段階定額」のデータプラン以外にも、”1GB定額”のような軽量定額プランもあります。
「二段階定額が高いなら、スマホ用の1GBなど軽量定額プランにすればいいのでは?」
と考える方もいるかもしれませんが、以下のように大手キャリア(auとソフトバンク)での軽量データ定額プランもかなり割高となっています↓
携帯会社 | 軽量データ定額プラン | 月額プラン料金 |
au | データ定額1(ケータイ/1GB) | 2,900円/月 |
Softbank | データ定額ミニ(1GB) | 2,900円/月 |
※全部税抜
データ容量1GBで2,900円/月(税抜)もかかるので、トータルの携帯料金は全然安くなりません。1GB単価で格安SIMと料金比較すると0が1つ多く感じちゃいますよね。
『結論』4Gガラケー(ガラホ)は二段階定額プランにしても、軽量定額プランにしても高い
という事でここまでの大手キャリアのケータイ向けプランの料金に関する情報をまとめると以下です↓
- ドコモauSoftBankワイモバイルの二段階定額は月10MB以上から料金が急激に高くなるので、通話専用や受けのみの人以外は注意
- 大手キャリアの軽量データ定額にしても、1GBで月2,900円(税抜)と格安SIMの10倍近いデータ容量の単価で高い
という事で、ケータイでデータ通信を少しでも使う人は大手キャリアでは「二段階定額プラン」でも「軽量データ定額」でも割高なので、格安SIMで使う事を強くお勧めします。(経済的に余裕のある方は別ですが)
以下のページでケータイが使える格安SIM4社を徹底解説していますが、昔のガラケー並みの料金で使えるので節約にはうってつけですよ♪
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